「マンションでディスポーザーを使うときのポイントを知りたい」
「ディスポーザーの注意点について知りたい」
マンションでディスポーザーを利用している方の中には、このように感じている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回は、マンションのディスポーザーの注意点や、後付けする方法などを解説します。
本記事のポイント
・ディスポーザーを使用する際の注意点がわかる
・ディスポーザーを後付けする際のポイントがわかる
マンションのディスポーザーについて悩んでいる方は、ぜひご一読ください。
マンションのディスポーザーとは?
最初に、マンションに設置されているディスポーザーについて説明します。
ディスポーザーとは、生ゴミを粉砕して排水管に流す、生ゴミ粉砕処理機です。
一般的には台所のシンク下に設置されており、生ゴミを排水口に入れた後に水道水を流しながらスイッチを押すことで、固形物を細かく粉砕して流してくれます。
細かく粉砕してから流すため、ゴミによって排水管が詰まることはありません。
また、毎日丁寧に手入れする必要はなく、週に一度氷やクエン酸を使って簡単に掃除ができます。
マンションに設置するディスポーザーの注意点
続いて、マンションに設置するディスポーザーの注意点について、以下の4つをご紹介します。
マンションに設置するディスポーザーの注意点
1,流して良いものと流せないものがある
2,音や振動によるトラブルの可能性がある
3,利用や維持に費用がかかる
4,メンテナンス時には使ってはいけない洗剤がある
ディスポーザーの注意点を知ったうえで、活用しましょう。
① 流して良いものと流せないものがある
マンションに設置するディスポーザーの注意点の1つ目は「流して良いものと流せないものがあること」です。
ディスポーザーは生ゴミを粉砕する機械ですが、粉砕できる物には限りがあり、以下のような物は粉砕できません。
ディスポーザーで粉砕できないもの
・とうもろこしの皮や枝豆の皮などの硬い繊維質
・サザエや牡蠣の殻などの大きな貝類
・マヨネーズや多量の油
これらは噛み込みや詰まりの原因となるため、別で処理をする必要があります。
② 音や振動によるトラブルの可能性がある
2つ目は「音や振動によるトラブルの可能性があること」です。
ディスポーザーは稼働時に音が発生するため、特にマンションでは音や振動による近隣トラブルになる場合があります。
静音性・防振性の高いディスポーザーも販売されていますが、完全な無音にはなりません。
少しでもトラブルを避けるためには、深夜や早朝といった時間帯の利用は控えましょう。
③ 利用や維持するには費用が必要になる
3つ目は「利用や維持するには費用が必要になること」です。
ディスポーザーを利用する際には、機械を動かす電気やゴミを流す際の水道が必要となります。
特にゴミを粉砕する間は水を流しっぱなしになるため、水道代が以前より上がる可能性は高まります。
また、メンテナンスにも費用がかかり、マンションの場合は管理費や共益費に反映されます。
④ メンテナンス時には使ってはいけない洗剤がある
4つ目は「メンテナンス時には使ってはいけない洗剤があること」です。
ディスポーザーのメンテナンスをする時は、中性洗剤以外の洗剤は使用禁止です。
キッチンの掃除をする際によく使われる塩素系や酵素系の漂白剤は、ディスポーザー内部のゴムパッキンに悪影響を及ぼす可能性があります。
少しでも長く利用するためには、塩素系漂白剤などの使用は避けましょう。
マンションにディスポーザーを後付けできる?
ここからは、マンションに後からディスポーザーを設置できるのかについて、ご紹介します。
ディスポーザーはマンションや戸建てに関わらず、個人で自由に取り付けはできません。
必ず工事をする際は、自治体で決められた申請をする必要があります。
マンションの場合は、管理規約でも決められているため、設置を希望する場合は管理規約や自治体への確認を行いましょう。
マンションにディスポーザーを後付けする際の確認ポイント
本項目では、マンションにディスポーザーを後付けする際の確認ポイントについて、以下の5つをご紹介します。
マンションにディスポーザーを後付けする際の確認ポイント
1,スイッチ方式を確認する
2,粉砕能力を確認する
3,付加機能があるか確認する
4,給水方式について確認する
5,設置スペースを確認する
マンションにお住まいの方で、ディスポーザーの後付けを検討している場合は、ぜひ本項目の内容を確認しておいてください。
① スイッチ方式を確認する
マンションにディスポーザーを後付けする際の確認ポイントの1つ目は「スイッチ方式を確認すること」です。
ディスポーザーには、蓋スイッチと専用スイッチがあります。
蓋スイッチはゴミを投入した後に水を流し、蓋スイッチをセットして回して運転開始できます。
専用スイッチは、生ゴミを入れる前に水を流してスイッチを入れる方式です。
一括で処理をするのか、連続投入しながらの違いがあるため、どちらの方式が良いか確認しましょう。
② 粉砕能力を確認する
2つ目は「粉砕能力を確認すること」です。
ディスポーザーは、ハンマーミル方式・チェーンミル方式・ブレードミル方式の3つで、生ゴミを粉砕します。
ハンマーミル方式は粉砕能力が高く、チェーンミル方式は振動や動作音が小さい、ブレードミル方式はメンテナンスがしやすいという特徴があります。
それぞれの違いを理解したうえで、より希望に合った方式の製品を選びましょう。
③ 付加機能があるか確認する
3つ目は「付加機能があるか確認すること」です。
ディスポーザーの種類によっては、自動停止機能や運転時のブザー音などの機能が付いています。
また、メーカーによっては配管の自動洗浄機能が付いている場合もあり、より清潔な状態を保てる機種もあります。
ぜひ、ディスポーザーを導入する際は、付加機能についても確認しましょう。
④ 給水方式について確認する
4つ目は「給水方式について確認すること」です。
ディスポーザーは、以下の3つの給水方式となっており、それぞれに違いがあります。
3つの給水方式
・手動給水タイプ
・分岐自動給水タイプ
・全自動給水タイプ
ディスポーザーで多いのはコストの低い手動給水タイプで、蛇口から水を流すタイプです。
残り2つは自分で水を流す必要はなく、水栓から自動で吐水させるか、給水管から直接給水するかの違いになります。
場合によっては現在のキッチン水栓から変更をする必要があるため、導入時の費用や手間を抑えたい際は、現在の状態で導入できるタイプを選びましょう。
⑤ 設置スペースを確認する
5つ目は「設置スペースを確認すること」です。
ディスポーザーの設置には、キッチンシンク下に、必要な配管接続を収容するためのスペースが必要となります。
また、ディスポーザー自体もシンク下に設置するため、その分のスペースも必要です。
後付けをする際は、業者による現地調査の際に設置スペースの確認も依頼しましょう。
マンションのディスポーザーの寿命と撤去方法
最後に、マンションのディスポーザーの寿命と撤去方法について解説します。
ディスポーザーの寿命は取り付けから7〜10年で、パーツによっては5年目から寿命を迎えます。
耐用年数である7〜10年目を迎えた際は、不具合がなくてもパーツや本体の交換を検討しましょう。
ディスポーザーの撤去方法について、マンションに設置されたディスポーザーは撤去したくても、禁止されている場合があります。
管理規約に記載されているため、撤去したい場合はまず規約を確認しましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は、マンションのディスポーザーの特徴や後付けの方法、撤去についてご紹介しました。
ディスポーザーは、生ゴミを粉砕して排水管へ流すため、ゴミを処理する手間が省けますが、利用の際には電気代や水道代が発生します。
ディスポーザーはマンションの管理規約や自治体で、設置が禁止されている場合や勝手に撤去ができないと決まっているケースがあります。
また、振動や音が発生するため、マンションでは思わぬトラブルになる可能性がある点は頭に入れておくと良いでしょう。