「水漏れが起きたとき、どこで水を止めればいいかわからなかった」そんな経験をした方は少なくないのではないでしょうか。
水道の元栓は、いざというときに最初に操作すべき重要な設備ですが、普段の生活では意識する機会がほとんどないため、いざ必要になったときに場所や操作方法がわからず慌ててしまうケースがよく見られます。
元栓の種類は住宅によって異なり、操作方法もそれぞれ違います。
事前に自宅の元栓の種類と閉め方を把握しておくだけで、水トラブルが発生した際の初動対応が大きく変わります。
この記事では、元栓の設置場所から種類別の閉め方、元栓を閉めるべきタイミングと操作時の注意点までを解説します。
水道の元栓はどこにある?
水道の元栓は、住宅の種類や建物の構造によって設置場所が異なります。
一戸建て住宅の場合、多くは道路に面した敷地内の地面に埋め込まれた「水道メーターボックス」の中に設置されています。
メーターボックスは四角いコンクリートや樹脂製のフタで覆われており、「水道メーター」「量水器」といった表記がされているため、それを目印に探すとよいでしょう。
マンションや集合住宅では、玄関扉の横にある「パイプスペース(PS)」と呼ばれる縦長の収納扉の中に設置されていることがほとんどです。
いざというときにすぐ操作できるよう、日頃から元栓の場所を把握しておくことが大切です。
【種類別】元栓の閉め方
次に、種類別の元栓の閉め方についてご紹介します。
【種類別】元栓の閉め方
1.ハンドル式
2.レバー式
3.マイナスネジ式
①ハンドル式
ハンドル式は、丸いハンドルを回すことで水の流れを制御するタイプで、古くからある住宅や屋外の元栓に多く見られます。
閉め方は「右回し(時計回り)」が基本で、ハンドルが回らなくなるまでゆっくりと回し続けることで水を止めることができます。
長期間使用していないハンドルは固着していることがあるため、無理に力をかけると破損するリスクがあります。
固くて回りにくい場合は、潤滑剤を使いながら少しずつ動かすことで対処できます。
②レバー式
レバー式は、レバーを90度回転させることで開閉を切り替えるタイプで、比較的新しい住宅や室内の止水栓に採用されていることが多いです。
レバーが配管と平行になっている状態が「開」、垂直になっている状態が「閉」を示しており、一目で開閉状態を確認できる点が特徴です。
操作が直感的でわかりやすく、ハンドル式と比べて少ない力で素早く閉めることができます。
緊急時でも迷わず操作できるよう、あらかじめレバーの向きと開閉状態を確認しておくことをおすすめします。
③マイナスネジ式
マイナスネジ式は、マイナスドライバーを使って操作するタイプで、水道メーターボックス内や各水回りの止水栓として使われることが多いです。
閉め方はドライバーをネジの溝に差し込み、右回し(時計回り)にゆっくり回すことで水を止めます。
専用の工具が必要なため、いざというときに備えてマイナスドライバーを水回りの近くに常備しておくと安心です。
ネジが固くて動かない場合は無理に回そうとせず、専門業者に相談することが破損防止につながります。
元栓を閉める必要があるタイミングとは?
続いて、元栓を閉める必要があるタイミングについてご紹介します。
元栓を閉める必要があるタイミングとは?
・水漏れが発生した
・水道管の破裂や凍結が発生した
・家全体に関わる配管工事をする
水漏れが発生した
蛇口や配管から水漏れが発生した際は、まず元栓を閉めて水の供給を止めることが最優先の対応です。
止水栓で個別に水を止められる場合もありますが、漏れの場所や原因が特定できない場合は元栓を閉めることで被害の拡大を確実に防ぐことができます。
水漏れを放置すると床材や壁への浸水被害が広がり、修繕費用が大幅に増加するリスクがあるため、迷わず元栓を閉める判断が重要です。
元栓を閉めた後は専門業者に連絡し、原因の特定と修理を依頼しましょう。
水道管の破裂や凍結が発生した
冬場の厳しい寒さによって水道管が凍結・破裂した場合も、速やかに元栓を閉める必要があります。
凍結した配管に熱湯を直接かけると急激な温度変化で破裂するリスクがあるため、まず元栓を閉めて水の流れを止めた上で、タオルや使い捨てカイロで配管をゆっくり温める方法が安全です。
破裂が確認された場合は自分での修理は難しいため、元栓を閉めた状態で専門業者への連絡を優先してください。
寒冷地では凍結防止のために長期不在時に元栓を閉めておく習慣も有効です。
家全体に関わる配管工事をする
リフォームや修繕で家全体の配管に関わる工事を行う際には、作業前に元栓を閉めて水の供給を完全に止める必要があります。
水が流れたまま配管工事を行うと、接続部分から水が噴き出したり、工事の精度が下がったりするリスクがあります。
業者が工事を行う場合でも、施主側が元栓の場所と操作方法を把握しておくことで、緊急時にも迅速に対応できます。
工事後は元栓を開ける前に接続部分の確認を行い、水漏れがないことを確かめてから通水するのが基本です。
元栓の閉め方の注意点
最後に、元栓を閉める際の注意点についてご紹介します。
元栓の閉め方の注意点
・勢いよく閉めない
・手にタオルを巻いて閉める
勢いよく閉めない
元栓を急激に閉めると、配管内で「ウォーターハンマー現象」と呼ばれる水撃が発生し、配管や接続部に強い衝撃が加わることがあります。
この衝撃が繰り返されると、配管の継ぎ目や接続部が緩んで新たな水漏れを引き起こすリスクがあります。
緊急時でも焦らず、ゆっくりと少しずつ回しながら閉めることを意識することが大切です。
普段から元栓の操作に慣れておくことで、いざというときも落ち着いて対応できるようになります。
手にタオルを巻いて閉める
元栓が長期間操作されていない場合、バルブが固着していて素手では回しにくいことがあります。
手にタオルを巻いてグリップ力を高めることで、固着した元栓でも力を加えやすくなり、怪我の防止にもつながります。
それでも回らない場合は無理に力をかけず、モンキーレンチなどの工具を使って慎重に操作することで破損リスクを抑えられます。
元栓の固着を防ぐためにも、半年に一度程度は意識的に開閉操作を行い、動きを確認しておくことをおすすめします。
水道設備のトラブルなら鹿児島水道サービスへ
ここまで、水道の元栓の閉め方についてご紹介してきました。
要点を以下にまとめます。
- 元栓の設置場所は一戸建てでは水道メーターボックス内、マンションではパイプスペース内が一般的で、事前に場所を把握しておくことが重要
- 元栓にはハンドル式・レバー式・マイナスネジ式の3種類があり、それぞれ操作方法が異なるため自宅の種類を確認しておく必要がある
- 操作の際は勢いよく閉めず、タオルを巻いてゆっくり回すことで配管への負担と怪我のリスクを防ぐことができる
とはいえ、元栓が固着して動かない・閉めても水漏れが止まらないといった場合は、個人での対応が難しいケースもあります。
鹿児島水道サービスでは、水道設備のトラブルに迅速に対応しております。
水道設備のお困りごとがある方は、ぜひお気軽にご相談ください。

