「壁にシミができている」「カビ臭いにおいがする」「クロスが浮いてきた」など、このような症状が見られる場合、壁内部で水漏れが起きている可能性があります。
壁の中の配管や給湯器まわりのトラブルは目に見えにくく、気づいたときには建物内部が腐食しているケースも少なくありません。
放置すれば、修理費用が高額になるだけでなく、カビによる健康被害にもつながります。
本記事では、壁の水漏れについて以下の点を中心に詳しく解説します。
・壁から水漏れが起きる主な原因
・自分でできる確認方法と応急対処の手順
・修理や点検を業者に依頼すべきタイミング
壁のシミやカビ、クロスの浮きなどの症状でお悩みの方や、建物を長く安全に保ちたい方はぜひ参考にしてください。
壁から水漏れする原因とは?
まずは、食洗機から水漏れが起こる主な原因を分かりやすくご紹介します。
壁から水漏れする原因
1.配管の老朽化やひび割れによる漏水
2.給湯器やエアコン配管まわりのトラブル
3.雨漏りと区別しにくいケースの見分け方
①配管の老朽化やひび割れによる漏水
壁の中には、給水管や排水管などの配管が通っています。
これらの配管は長年の使用で劣化し、つなぎ目のパッキンが硬化したり、金属部分が腐食したりすることで水漏れが起きやすくなります。
特に築15年以上の住宅では、配管内部に錆や汚れが蓄積して圧力がかかり、ひび割れが起こることもあります。
初期段階では壁紙の一部が湿る程度ですが、放置すると断熱材や木材まで水がしみ込み、修理費用が高額になる恐れもあり、小さな水シミを見つけたら、早めの点検が肝心です。
②給湯器やエアコン配管まわりのトラブル
外部と室内をつなぐ給湯器やエアコンの配管まわりも、水漏れの原因となることがあります。
結露した水やジョイント部分の緩みから水が漏れ、壁の内部にしみ込むケースです。
特に梅雨時や湿気の多い時期は、配管の周囲に水分がたまりやすく注意が必要です。
壁のクロスが浮いている、またはカビ臭いにおいがする場合は、配管周辺の確認をおすすめします。
③雨漏りと区別しにくいケースの見分け方
壁の水漏れは、雨漏りと混同されやすいトラブルの一つです。
雨が降ったときだけ発生する場合は屋根や外壁からの浸水が疑われますが、天気に関係なく湿りやカビが続く場合は、配管からの漏水の可能性が高いです。
見分けるポイントは「発生のタイミング」と「範囲の広がり」です。
雨の日以外にも壁が濡れている場合や、特定の部分だけシミが拡大している場合は、内部配管が原因の可能性があります。
自分でできる壁の水漏れチェック方法
ここでは、軽度の水漏れを自分で安全に対処する方法を紹介します。
慌てずに落ち着いて作業することで、被害の拡大を防ぐことができます。
自分でできる壁の水漏れチェック方法
1.水道メーターで漏水を確認する方法
2.壁のシミやカビ、湿気のサインを見逃さない
3.見えない配管まわりの確認ポイント
①水道メーターで漏水を確認する方法
すべての蛇口を閉めた状態で水道メーターを確認し、パイロットマーク(銀色の羽根)が回っている場合は、どこかで水が漏れています。
壁内部の配管から漏れている場合も、この方法で確認が可能です。
長時間の微量漏水は気づきにくいものの、毎月の水道料金が急に上がったときも要注意です。
自宅の水道メーターを定期的に確認することで、早期発見につながります。
②壁のシミやカビ、湿気のサインを見逃さない
壁紙の一部が変色していたり、触ると冷たい感触がある場合、それは水漏れの初期サインです。
カビの発生や特有のにおいも、壁内部に湿気がこもっている証拠です。
特に、壁の下部やコンセント周辺にシミが出ている場合は、内部で漏水が広がっている可能性があります。
これらの兆候を見逃さず、早めに対応することが被害拡大を防ぐポイントです。
③見えない配管まわりの確認ポイント
台所や洗面所、トイレなど、水を使う場所の壁付近は特に注意が必要です。
壁の裏側には給水管や排水管が通っており、わずかな緩みや劣化で漏水が起こります。
床付近が常に湿っている、または下地が柔らかいと感じたら内部で水が回っている可能性があります。
目視できない部分は、サーモグラフィーなどの調査機器を使って確認することも効果的です。
放置すると危険!壁の水漏れが招く二次被害
ここでは、水漏れが引き起こす代表的な二次被害を紹介します。
放置すると危険!壁の水漏れが招く二次被害
1.内部腐食やカビの繁殖で健康被害のリスク
2.木材や断熱材の劣化による建物の損傷
3.修繕費が高額になる前に早期対応を
①内部腐食やカビの繁殖で健康被害のリスク
湿気がこもる環境はカビが発生しやすく、アレルギーや呼吸器疾患の原因になります。
見えない場所で繁殖したカビは、空気中に胞子を放出し、家族の健康を脅かします。
また、壁内部の金属部品が錆びることで配管の劣化が進み、さらに水漏れが悪化するという悪循環にもつながります。
②木材や断熱材の劣化による建物の損傷
水が染み込んだ状態の木材は、腐朽菌の影響で強度が著しく低下します。
断熱材が濡れると性能も落ち、結露や湿気を助長します。
結果として、壁の内部構造全体が弱まり、リフォームや柱の交換が必要になる場合もあります。
こうした被害は、初期の水漏れ対策で十分に防げます。
③修繕費が高額になる前に早期対応を
軽度の漏水であれば数万円の修理で済むこともありますが、放置して壁内部まで腐食が進むと数十万円規模になることもあります。
水漏れは早期に発見・修理することで被害と費用を大幅に抑えられます。
小さな異変を感じた段階で、業者に相談することが最も賢明です。
壁の水漏れを防ぐためのメンテナンスと予防策
最後に、壁の水漏れを防ぐために日常的にできる予防策を紹介します。
壁の水漏れを防ぐためのメンテナンスと予防策
1.定期的な配管点検とパッキン交換
2.壁内部の湿度管理と換気の工夫
3.築年数が経過した家のリフォーム時チェック
①定期的な配管点検とパッキン交換
半年に一度は、水回りの配管や接続部を確認しましょう。
配管の継ぎ目にサビや水跡がある場合は、パッキンの劣化が進んでいます。
ゴムパッキンは安価で交換も簡単なため、早めの取り替えが大きな修理を防ぐポイントです。
②壁内部の湿度管理と換気の工夫
湿度が高いと結露が発生し、壁の中で水分がたまりやすくなります。
定期的な換気や除湿機の使用で湿気を溜めない工夫が大切です。
特に梅雨時期は、換気扇を活用して空気を循環させましょう。
③築年数が経過した家のリフォーム時チェック
築10年以上経過した住宅では、リフォームやクロス張り替えの際に壁内部の配管をチェックするのがおすすめです。
リフォームのタイミングで見えない部分を点検すれば、後々のトラブルを未然に防ぐことができます。
壁の水漏れトラブルは鹿児島水道サービスへ
ここまで、壁の水漏れが起こる主な原因や、自分でできるチェック方法、そして業者に依頼すべきタイミングについて詳しくご紹介しました。
以下に、要点をまとめます。
- 壁の水漏れは、配管の老朽化・結露・外部からの浸水などが主な原因
- 早期に気づけば自分で応急処置できる場合もあるが、放置すると内部腐食やカビ被害が拡大する
- 原因が特定できない場合や長引く水漏れは、専門業者に点検を依頼するのが確実
これらのポイントを把握しておくことで、急な水漏れにも冷静に対応でき、建物の劣化を防ぐことができます。
鹿児島水道サービスでは、壁の水漏れ調査から修理、配管の点検まで幅広く対応しています。
小さなシミでも早期に相談することで、大きなトラブルを防げます。
鹿児島で壁の水漏れにお困りの方は、ぜひ鹿児島水道サービスへご相談ください。

