
日常生活の中で突然発生する水漏れ。
特に深夜や休日に起こった場合、すぐに業者を呼ぶことができず、自分で対応するしかないという状況もあるでしょう。
こうした場面で慌てずに対処できるよう、水漏れの修理方法を知っておくことは非常に有効です。
一方で、水漏れはその発生箇所や原因によって、自分で対処可能なものと、専門の知識や技術が必要なケースに分かれます。
無理に修理しようとして被害が拡大することもあるため、対処方法を正しく理解し、適切に対応することが大切です。
今回は、一般家庭でよく起こる水漏れの種類ごとに、自分で修理するための方法や必要な道具、注意点、そして業者に依頼すべきケースを解説していきます。
本記事のポイント
・、自分で修理するための方法や必要な道具がわかる
・注意点、そして業者に依頼すべきケースがわかる
備えあれば憂いなし。いざという時のためにぜひ参考にしてください。
どこからの水漏れかで対応方法は大きく変わる
水漏れと一口に言っても、発生箇所によって原因も対処法も異なります。
まずはどこから水が漏れているのかを見極めることが重要です。
どこからの水漏れかで対応方法は大きく変わる
1, 蛇口からの水漏れ
2, トイレのタンクや便器からの水漏れ
3, シンク下や洗面台の排水部分からの水漏れ
蛇口からの水漏れ
蛇口からポタポタと水が垂れている場合、多くは内部のパッキンが劣化していることが原因です。
単水栓や混合水栓などタイプによって構造は異なりますが、共通して言えるのは、止水栓を閉めてから分解し、古いパッキンを新しいものに交換することで修理が可能な点です。
トイレのタンクや便器からの水漏れ
トイレの水漏れで多いのは、タンク内の部品の劣化や浮き球の不具合です。
便器の中でチョロチョロと水が流れ続けているような場合、フロートバルブやボールタップの交換で改善できる可能性があります。
タンクの蓋を開けて構造を確認し、パーツごとに修理・交換を試みることができます。
シンク下や洗面台の排水部分からの水漏れ
シンク下や洗面台下での水漏れは、排水トラップの接続部の緩みやゴムパッキンの劣化が主な原因です。
排水管の接続部分を手で締め直す、もしくはシールテープやパッキンを交換することで自力で対処できる場合があります。
自分で水漏れを直すために必要な道具とは
水漏れの修理に必要な道具はそれほど多くありませんが、最低限のアイテムは揃えておくと安心です。
モンキーレンチ・ドライバー類
配管のナットを緩めたり、部品を取り外したりする際に必須です。
特にモンキーレンチはナットのサイズに応じて調整できるため、複数の作業に対応できます。
パッキン・シールテープ
劣化したパッキンの交換や、ネジ部の接続強化にはシールテープが有効です。
ホームセンターで安価に手に入り、種類も豊富に揃っています。
バケツ・雑巾・ゴム手袋
修理中に水がこぼれることもあるため、養生のための雑巾やバケツは必須です。
また、パーツ交換の際にはゴム手袋を使用すると安全で清潔に作業できます。
水漏れ修理でよくある失敗と注意点
自力で水漏れを修理しようとした際に、ありがちな失敗もあります。
これらを事前に把握しておけば、トラブルの拡大を防げます。
水漏れ修理でよくある失敗と注意点
1, 止水栓を閉めずに作業を開始してしまう
2, 間違った部品の購入・取り付け
3, 無理な力で配管を締め付ける
止水栓を閉めずに作業を開始してしまう
最も多いトラブルが、作業前に止水栓を閉めておらず、水が噴き出してしまうケースです。
水栓のタイプによっては、元栓を閉めないと水圧がかかり続けることもあるため、作業前の準備は確実に行いましょう。
間違った部品の購入・取り付け
パッキンやフロートバルブなど、部品の形状やサイズが少しでも違うと正常に取り付けられません。
使用している製品の型番を確認し、適合するパーツを選ぶことが大切です。
迷ったら部品を持参して店舗で確認するのも一つの手です。
無理な力で配管を締め付ける
配管のナットを必要以上に強く締めると、パッキンが潰れたり、ネジ山が破損するリスクがあります。
適度なトルクで締めるよう心がけましょう。力任せな作業は逆効果です。
業者に依頼すべき水漏れ修理とは?
DIYで対処できる範囲を超えている、または不安がある場合は、迷わず専門の業者に依頼することをおすすめします。
業者に依頼すべき水漏れ修理
1, 漏水箇所がわからないとき
2, 水漏れの量が多く緊急性が高いとき
3, 保険や保証が使える可能性があるとき
漏水箇所がわからないとき
水が漏れているのに、どこからか特定できない場合、床下や壁内の配管が原因であることがあります。
このような目視できない箇所は専門業者でなければ調査・修理が難しいため、早めの相談が必要です。
水漏れの量が多く緊急性が高いとき
大量の水が出続けている、止水しても漏水が止まらないといった緊急性の高いケースでは、状況を悪化させる前にプロに依頼すべきです。
放置してしまうと、床材や壁材の張り替えといった二次被害にもつながります。
保険や保証が使える可能性があるとき
住宅の保険やメーカー保証が適用される場合、自分で修理してしまうと保証対象外になることもあります。
特に新築・賃貸住宅では、まず管理会社や保険会社に相談することが重要です。
水まわりのトラブルは鹿児島水道サービスへ
水漏れは、早期に対応すれば被害を最小限に抑えることができます。
蛇口や排水管など簡単な構造のものであれば、自分で修理することも十分可能です。
必要な道具を揃え、止水や部品交換など基本の対処法を知っておくことは、いざという時に大きな助けとなります。
しかし、自力での修理には限界もあります。漏水箇所が不明だったり、水が止まらないといった深刻なケースでは、無理をせず業者に依頼する判断も大切です。
また、保険や保証の適用を確認することも忘れないようにしましょう。
自分で対応できる知識と、プロに頼る勇気。そのバランスが、住まいを長持ちさせる秘訣です。
この記事を参考に、水漏れへの備えと対処法を今一度見直してみてください。